Xantiaのスフェア交換
初めてのスフェア交換です。こんなベーシックなことも初めてです。そんな私でも出来る程度に簡単な作業と言えるでしょう。と、偉そうにかきましたが、結構いろいろありました。^^;
予習
スフェア交換のために予習をしました。予習をしたHPは、次のHPです。大変参考になりました。ここで予習してなかったら、交換は出来なかったと思います。感謝!
神沢さんのK@n'sGarage
もものページ
FACTORY
M&H
リバーサークル
です。どれも神沢さんのページから行きました。^^;
準備物
私は次のものを準備しました。
スフェア、油圧ジャッキ、ウマ、オイルフィルターレンチ、12mmのソケットレンチ、LHM、軍手、古新聞、スーパーのビニール袋
作業開始!
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今回は純正スフェアではなく、スペコンです。写真はフロント用です。
XA VA CO H と書いてあります。VAがフロント用で、リアはHAと書いてあります。数字は恐らく製造年月日でしょう。 |
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リア・スフェアを外すために、リアをジャッキアップし、ウマをかける必要があります。この日のために、油圧ジャッキを買って来ました。Jamesで3900円でした。シーズン(冬)だと、うまくすると1900円くらいで売っているんですが・・・。ウマは以前から買ってありました。二つで1500円くらいでした。
油圧ジャッキを使うのもウマを使うのも今回がはじめてです。ジャッキをどう使うかも良く知りませんでした。^^;ウマをかける前に車高調整レバーでハイ(最高位置)にします。もちろんエンジンはかけたままです。次に油圧ジャッキを当てます。油圧ジャッキを当てるポイントがわかりませんでしたが、リアスフェアの近くのフレームみたいなところに当てました。なんか防錆処理が少し剥げましたが、変形しなかったのでよかったんでしょう。
ジャッキを当てて、ウマをかませるくらいの高さまで車体を上げます。もちろんまだエンジンはかけたままです。ウマをかませる位置は車載ジャッキを当てる位置です。位置はマニュアルに載ってると思います。 |
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高さ調整可能なウマは高さをどれくらいにすればいいのかわかりませんでしたが、3つ目くらいのところにしました。 ウマをかませたら、油圧ジャッキの油圧を抜きます。静かに抜いたつもりが結構ガシャンと音を立てて、ウマに乗りました。^^;
次に車高調整レバーでロー(最低位置)にします。この時点でエンジンを切ります。
神沢さんのHPにあったとおり、結構なスペースが生まれます。これだけあれば、作業しやすそうです。
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ここまできたら、ボンネットを開けて、メイン・アキュムの近くにあるブリード・スクリューというねじを緩めて、圧を抜きます。ローにしただけでは、まだ圧が残っているから、必ずこのブリードを緩めます。場所はすぐに見つかります。 写真はエンジンルームを正面から地面方向に覗いたところです。メイン・アキュムの横のプレッシャーレギュレータ(というらしい)の部分(↑)がブリード・スクリューです。クリックすると拡大されます。
ブリードスクリューは緩めるだけでいいです。これを外すと中の小さな球が外れて、ちょっとやっかいなことになるそうです。緩めると、予習どおり、「シューウゥ・・」という音がしました。 |
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さて、いよいよスフェアを外します。簡単そうなフロントからやろうかと思いましたが、予習のHPで皆さん、リアからやってるようなので、リアから始めました。 しかし、噂通り堅い。今回は神沢さんお勧めのフィルターレンチを使わず、入手しやすく(オートバックスで買った)安価(1200円)なエーモンのオイルフィルターレンチ(フィルターレンチ大径用DX
G706 95〜115φ )を使ったのですが、これはやっぱり噂通りうまくスフェアに噛まず、力がかけ難い。
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しかたなく、とりあえず、フロント右(正面から左)から挑戦することにしました。 フロント右は、エーモンのレンチでも簡単にはずれました。言っておきますが、私はこの前の会社の体力測定では、握力は平均以下、力もほとんどないようなヤツです。(~_~;)
私は大変気を良くしました。(^^)
スフェアが緩むと、後は手で回します。
写真は左ですが、スフェアを緩めている最中にLHMが漏れてくるので、このようにスーパーのビニール袋で受けます。これは少し緩んでからで構いません。 |
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スフェアを外すと、このようにドボドボとLHMが漏れてきます。 ここで、注意しなければならないのは、外した後のスフェアか車体側のソケットのどちらかにゴムのリング(シール)がくっついてて、これをなくさないことです。私の場合は、4つのうち1つだけが車体側のソケットに残っていました。
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引き続き、左に挑戦しますが、これは堅くて回りません。どうしてもまわらないので、予習通りホームセンターに行って、エクステンションにするためのステンレスパイプを買って来ました。車を動かせないので、隣に住むおやじの車ででかけました。 90cmで500円です。これをレンチの柄に挿し込み、テコの原理で回そうと言うわけです。すると、あっけないほど簡単に回りフロントは両方完了です。
さて、リアです。これならリアも楽勝、楽勝!とおもっていたら・・・あらら長くて地面につっかえて、つかえません(ーー;)
しかたなく、またレンチだけで、しばらくやっていましたが、回りませんでした。どうしたか?ははは・・(~_~;) スフェアを拭いたのです。スフェアは結構汚れてます。予習のとき、きれいにするようにと書いてあったのですが・・・。 |
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拭くと、割と簡単に回りました。(~_~;) これまた予習通り、リアスフェアの取りつけ部はグラグラしてます。ぐらぐらしてるのに、こんなに強い力をかけて回してもいいものか、って思いました。
神沢さんも書かれてますが、これは予習しておいて良かったです。(^^) |
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右リアのスフェアを外したときは、スフェア側の穴からピューッとLHMが吹き出しました。写真の地面についている軌跡がそれです。篠原さんによると、別のXantiaを交換したときもやっぱり右リアの球から吹き出したらしいです。
かからないようにするには、仰向けになってスフェアを緩めたら、今度は車体後方から、しゃがんでスフェアを回すと、車体前方に飛ぶので、大丈夫だと思います。地面には古新聞を結構な量敷きました。ポタポタと落ちてきます。
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左が今回外した純正のスフェア、右が今回のスペコン。 ほぼ同じ大きさです。取りつけてみてわかったのですが、スペコンの方が若干直径が大きいです。
球を着ける前には、球のねじ部にLHMを塗り、前述したゴムリングにも塗ります。そして、捻じ込んでいきます。回すのはいわゆる手締め。手で捻じ込まず、レンチで捻じ込むと次に外れなくなるそうです。強く手でねじ込んでおきました。
捻じ込んだ後は、ブリードを締めて、エンジンをかけ、車高を上げ、油圧ジャッキで持ち上げ、ウマを外し、車高をノーマルにします。
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前述したゴムのシール(Oリング)です。左がもともと着いていたもの。側面が緑で、断面が四角です。右はスペコンについていたものです。これは断面は円です。 フロントはこの新しい断面が円のものをつけましたが、リアにはこれが直径がなぜか若干合わず(新しいものの方が大きい)、もともとのものつけました。
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やってみると、意外と簡単でした。メカ音痴の私にもできました。チョットだけ自信がつきました。(^^ゞ
乗り心地
さて、試乗です。試乗の前にチョットした事件がありましたが、ここでは触れません。
乗り心地はかなりXMに近くなりました。重厚です。うねりを越えた感じが良く似ています。踏み切りを越えたときも今までは耐えがたいものでしたが、全く気にならなくなりました。Xantia購入当初の純正球の記憶と比較しても重厚です。純正球では3000kmを過ぎないとかなり堅いという印象でしたが、スペコンはいきなり重厚です。路面のいい直線を走っていても、実に気持ちいい。しっとりと重厚と言う感じです。ハーシュネスも純正球よりもずっと少ない感じです。
これならXMに乗らずともXantiaに乗りたくなります。なぜなら剛性感がXanの方がずっと上だからです。剛性は乗り心地にずいぶん影響してると思います。XMと比較して劣ると言うか、違うのは、ドンブラコ感です。やはり重量が違うからでしょうか。それにXMでは直進してても左右にユラユラとロールするような感じがあり、それがまたいいのですが、それは今のところスペコンには感じられません。
それと、コーナーを速い速度で通過するときはXMはグラッとロールしてから踏ん張るんですが、Xantiaスペコンはそういった感じがなく、いきなりしっとりと踏ん張る感じです。いいです。気に入りました。しばらくはXantiaに乗りたくなると思います。
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