あばん・ぎゃるど  
シトロエン日記 
  XMのバッテリーのプラス側ハーネスの一部換装  

バッテリー・プラス側のハーネスは写真のように3本出ています。太いメインの一本とやや細い残り2本です。
このうち、細い方の2本の状態がひどく、かなり劣化していました。
メインの方も劣化しているようですが、線をたどっていくと、なにやら車体の下の方にいっていて、簡単に交換できそうになかったので、今回はあきらめて、細い2本を交換することにしました。
あとでWIRING DIAGRAMを見ると、このメインはスターターモーターにつながっていました。ですからジャッキアップして下からアクセスすれば交換できなくはなさそうですが、こんな太いハーネスが売っているかどうかです。私が近くのホームセンターやオートバックスに行ったところ、これに相当するようなものは売っていませんでした。太いのは売っていますが、被覆が太いだけで肝心の銅線はそれほど太くなかったりしました。
あとでわかったのですが、マツダのパーツリストで純正品を調べると、メイン、細いやつ、ターミナルの一体もので意外と安く、4,700円でした(ZZVH-67-100)ので、純正品を買う方がいいような気がします。わたしもいずれ買おうかと思っています。今回のメンテナンスはあくまで緊急予防措置と考えた方がいいかもしれません。
さて、細い方の2本をたどるとバッテリー右横にあるヒューズボックスにつながっていました。写真部。
このボックスには30Aのヒューズが5つ入っていますが、WIRING DIAGRAMによると、F3、F4以外は予備です。
F3:クーリングファン・右
F4:クーリングファン(右・左用、高速用)
となっています。
このハーネスがやられるとファンが回らなくてオーバーヒートするところでした(後日keigoさんから、「スタータモータ以外の全ての電装品はこのハーネスを使っている」と教えてもらいました)
どのようにつながっているのかよくわからなかったので、このヒューズボックスを外してみることにしました。部の横に見える2本の10mmのねじを外せば良さそうです。やってみると緩めるだけでOKでした。
緩めた後、ボックス全体をずらしてみました。ボックスにはいくつかのツメがありますが、6つを外すと部の接続状態が見えました。写真のように10mmのねじで留まってるだけでした。
ここで方針を決めました。このねじを外して、バッテリーターミナル側は切断することにします。そして、切断した方はターミナルにねじ止めすることにしました。これはマイナス側ターミナルでそのようになっていたからです。

ここまで予備調査してから、材料を買いに行くことにしました。ホームセンターでなく、オートバックスで買うことにしました。
材料のメーカーは全て(株)フジックスのSTAFMANブランドです。
ハイパワー配線コード (E-29) 5.0sq×5m
 これは2本の細いハーネスの換装用です。最大45AまでOKとうたってあります。8φ丸形端子付

\1,120

6φ丸形端子 5個入(A-13) 適合電線5.5sq

\160

コルゲートチューブ (D-10) 7φ×1.5m
 これはあとで判明しましたが、失敗でした。これの倍ほどのφのものだと1本に2本のハーネスが入ります。

\400

写真上で見えているバッテリーターミナルは安かった(\160)ので、念のために購入したものです。
まず、ハーネスを切ります。70〜80cmくらいでしょうか?切るには電工ペンチ(1980円の工具セットについていたもの)の先端がワイアーカットする部分です。でも歯が片方にしかないのであまりよくきれません(^_^;) 私はニッパーを併用しました。
次にカットした線の先端を7〜8mmの被覆を剥きます。剥くには電工ペンチの被覆剥き部の表示サイズの部分に線を入れて、何回か回転させて引っ張れば案外簡単に剥けます。
このように感じです。
カシメます。今回の端子はM字型のカシメ部ではなく丸型ですので、カシメるにはペンチの先端の方にあるサイズに合わせた部分でカシメます。
説明書には「電線を1mmほど見えるように差し込み、絶縁部をカシメ、引いても抜けないようにする」とありますが、絶縁部をカシメてから、先端部もカシメました。
これを両端、2本作ります。
もともとの細い2本を切断します。
バッテリーのマイナス、プラスの両方をターミナルから外してから切断してくださいね。外すとラジオなどのメモリーが消えますから注意してくださいね。特にオーディオのパスワードがわからない人は、事前に調査を。

 

古いものをはずし、あたらしく作ったものをとりつけます。
バッテリー側はこんな感じに取り付けました。本当はこの端子の先をちょっとハンマーで叩いておくとよかったらしいです。また重要なハーネスなので圧着だけでなく、半田付をしておくとなおいいということをkeigoさんから教えていただきました。

どきどきしながら、エンジンをかけるとかかりました。そして、クーリングファンが回っているか確認すると、回ってません!?一瞬、えっ?っと思ったのですが、水温が低いと回らない事に気づいて、エアコンのスイッチをいれました。エアコンスイッチを入れると48℃以上で回ります。で、いれたらちゃんと回っていました。成功です!(^^)

新旧のハーネスです。上が古いものです。
これが切断した古いハーネスです。このようにリョクショウが浮きかなりぼろぼろになっていました。

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