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シトロエン日記 | ||
2011.4.9 シトロエンXm、エンジン冷却水量センサーからのLLC漏れ対策 |
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1年ほど前から、エンジン冷却水が漏れていることに気付いてました。走行中「ピッ!」とあの軽やかで身の毛のよだつ音がするのです。そして、「STOP
IMMEDIATELY」「ENGINE WATER LEVEL」と囁く。 どこから漏れているのかと調べると、冷却水予備タンクに漏れた痕が。冷却水センサーから漏れているようなんです。だらだらと白い痕がついてます。ところどころ緑色の痕跡も見えます。そのことは随分と前からわかってました。 |
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水量はこれくらいになっています。規定量まで入れると200ccくらい入ります。 しかし、これ以上は少なくならないこともわかってました。 |
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これは水量センサーが刺さっているタンクの穴です。LLCを規定量入れると、このセンサーの穴から水が溢れます。つまり、ここの穴のシールが弱っていて、漏れてくるようなんです。ですから、この穴面より水位が下がるくらい漏出してしまうともう漏れないわけです。 だから、1年近く、まぁ、アラームが出ても、停車することなく、翌日くらいに水を加えていたんです。けれども、あのピッは、心臓によくありませんので、今回対策することにしました。 |
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漏れているということは、シールはゴムリングです。センサーまたはタンクについています、 | ||||||||||||||||
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外してみるとこんな感じで、外径が上より下が小さくなってテーパーがついています。 外してみる限り、そんなへたっているようにも見えませんが、センサー穴から漏れているのは間違いないので、さぁ、どう対策するか。 センサーを交換することも考えましたが、センサーは8000円以上もして高価です。また現在ではこのセンサーは仕様が変更になっていて、新センサーは現タンクにそのままで着かないという情報も以前得ていました。つまり、タンクも交換しなくてはならず大変高価になってしまう、ということなんです。 |
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そこで、このゴムシールだけなんとかならないか、ってことを考えました。市販品で径が合うのがあるんじゃないかと。もちろんテーパーまでついてるのは難しいかもしれませんが、この写真、XM時代に交換したセンサーの写真ですが、このときは気付かなかったけれど、よくみるとゴムシールというか、ゴムのOリングにはテーパーついてなくて断面が普通の円に見えます。これだったら、やはり水道関係のパッキンのようなものをホームセンターで探してみようと思いついたんです。 | ||||||||||||||||
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このOリングを外して、ホームセンターにでかけました。 くまなく探すとありました、よく似たやつが。 1つは、内径が13.8mmともうひとつが14.8mm。現物をこのパッケージの上から合わせて、ほぼ一緒に見えたのがこの2つのサイズのものでした。安いので2サイズ買いました。 SANEI PP50-14 内径13.8mm 厚さ 2.4mm 148円 (2個) SANEI PP50-15 内径14.8mm 厚さ 2.4mm 158円 (2個) (株)三栄水栓製作所 http://www.san-ei-web.co.jp/3a-park/ ただし、気になるのは、耐熱温度。 パッケージには、材質ニトリルゴム(NBR)とあり、 適用温度が14.8mmの方が-20度〜+120度 なのに対して、 13.8mmのは-20度〜+80度となっています。120度なら問題ないと思うのですが、80度では・・・。でも他のサイズの耐熱温度を見てもすべて120度なのにもかかわらず、この13.8mmのだけが、80度。ミスプリントか? しかも、この13.8mmのだけ、「使用可能流体:水道水および飲用可能な井戸水」と書いてあります。LLCだと腐食する可能性があります。 けれど、XM時代に交換したセンサーもOリングが溶けてましたので、まぁ、溶けたら交換したらいいんじゃないですか。 |
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まずは、この13.8mmのを試してみることにしました。 これをタンクのOリング位置に入れますが、外径が少し大きくて入りません。 そこで、現物と買ったOリングのサイズを計測しました。 計測にあたってはゴムなので、伸びるためにきちんと計測できませんでしたことをお断りしておきます。 【Oリングの実測値】
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内径からいくと14.8mmのが最もいいように思うのですが、外径が19.3mmでは大き過ぎます。13.8mmでも入らないので、仕方なく、タンク側につけるのではなくこのようにセンサーの方に入れました。 これをタンクに刺すと少しきついですが、なんとか入りました。逆にきついくらいでないと漏れ出すのでちょうどいい気がします。 |
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装着してみて、エンジンをかけてみました。 | ||||||||||||||||
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交換前は、エンジン始動後、水温が暖まるとすぐに漏れてきたのですが、漏れてきません。一応、90度くらいになるまで走行してチェックしましたが、今のところ大丈夫です。 成功かな(^。^) 後日、約6時間程度連続で走行する機会がありましたが、まったく漏れていませんでした。成功ですね。 |
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