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2011.7.10 シトロエンXm、クルーズ・コントロールの修理 |
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7ヶ月ほど前から、Xmのクルーズコントロールが効かなくなっていました。クルーズ・コントロールのECUが壊れたのかと思って諦めてました。 そんな折、お正月の桑名オフのときに、某プジョー・シトロエンディーラーにお勤めのじーじさんに相談すると、「棒が抜けてるだけなんじゃないの?」って。え?棒? そのときは、それほどクルーズコントロールを使わないので、それくらいの会話で終わったのですが、東京へ行くなど長距離運転をするような事情ができて、不便に感じてきていました。そこで、エンジンルームを見てみました。実は、クルーズ・コントロールがどこにあるのか、よく知らなかったんです。長年乗ってきた前期型XMにはなかったですし。 で、スロットルに関係しているわけだから、スロットルのところを見てみたら、なんか、ロッドがたらーんって情けなく垂れてます。あ、これかぁ、じーじさんが言ってたのって。 |
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このたらーんてなってたのが、どうなってたのかな?と。こんな風にドームの先についてたような感じです。 でも、プランとしてすぐに外れてしまいます。 |
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よく見るとこのオレンジのプラスティックの部品が割れてしまっています。この部品がドームの上についた黒いコの字型の金属クランプにひっかからないみたいです。 |
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で、もともとはどう着いてたのか、よくわからなくて、あばん・ぎゃるどスクエアで、写真提供を呼びかけてみると、三冠王が助けてくれました(写真提供:三冠王)。三冠王のはこうなってます。あ、なるほどそういうことか。 原理はこうです。スロットルが開く(=アクセルを踏)と、反時計回りにスロットルは回転します。クルーズ・コントロールが動作してないときは、アクセルを踏めば踏むほど、スロットルは何にも干渉されずに、開き続けます。 クルーズコントロールがセットされると、アクセルを離しますから、そうするとバネの力で、スロットルは戻ろうとします(時計回り)。そのとき、このロッドも右方向に戻ろうとして、ドームの上にとりつけられて黒の金属にとりつけられたこの白い丸いプラにひっかかります。同時にこのドーム状のものがバキュームによりつぶれて、、赤矢印方向にロッドを引っ張ります。スロットルはロッドの根元に引っかかり、戻れません。つまり、バキュームの量を調整することによって、ドームのつぶれ方が変化して、アクセルを離してもスロットルがその分戻らず、速度調整が行われるわけです。 |
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さて、原理と原因がわかったので、次は対策です。 このようにコの字クランプにロッドの先端を挿し込んでも、コの字のところからスポンと抜けてしまいますから、オレンジ部品がコの字クランプに固定されて、ロッドの先が抜けないような対策をしないといけないようです。ワッシャー2個で、クランプを挟むように接着したら解決しそうですが、熱が多いですし、接着面も十分ではないので、おそらくすぐに剥がれてしまうでしょう。 |
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で、よくオレンジの部品を見てみると、半分だけが崩壊していないので、ここに引っ掛ければとりあえず直りそうです。写真のようにとりつけてみて、テストすると、ちゃんとクルーズコントロールは復活しました。やった!直った! と思っていたのもつかの間、テストを含めて3回使うと、また効かなくなっていました。 |
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見てみると今度は残っていた半分も全て崩壊していました。スロットルのバネってかなり強いですから、相当な力がこのオレンジのプラ部品にかかるようです。 やはり部品の入手が必要です。 |
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この部品をどう入手するか。あばん・ぎゃるどスクエアでじーじさんが、助けてくれました。 じーじさんのお勤めの某ディーラーで入手できると。その後、メールを頂きまして、 品名:フィキシング・グロメット 品番:162837 価格:400円 私の近隣のプジョーディーラーでも入手できるとのことでしたので、早速、行ってみました。 私:「あのー、シトロエンの部品を入手できると聞いたのですが。部品番号もわかってます」 ディーラー氏:「ちょっと待ってください、確認します」 しばらくして、 デ:「すみません。確かにプジョーとシトロエンを並販しているところだと取り寄せられるんですが、ウチはプジョーだけなので、取り寄せる事は不可能です。」 私:「そうですか、ごめんなさい。お手数をおかけしました」 ってことで、引き下がってしまいました。 私の聞き方が悪かったんでしょう。「いやいや、プジョーと同じ部品で、部品番号も共通なので、プジョーとして取ってくれませんか?」と食い下がったらよかったんだと思います。 まぁ、私としては、相手はプロなんだから、そんなことはわかってるはず。それにもかかわらず、そういう答えを出したということは、嫌がられてるんだな、と判断しました。 くそー、俺だって、あんたんところで、昔、黒XM買ったんだぞ、と思いながら、店を後にしました。 じーじさんに、事情を説明すると、プジョー605と同じ部品なのになぁ、といいながら、じーじさんところから送ってもらえることになりました。ありがとう!じーじさん。 代金は、部品代400円+送料90円+消費税25円=515円。振り込み料とか入れても700円ちょっとでした。助かりました。 で、送ってもらったのが、この部品です。オレンジではなく乳白色です。上の写真のようにロッドの先端があたってもいいようにテーパーがついてます。 |
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さて、交換です。 どうやって交換するのか、よく部品を見て観察していたら、ロッドの先のこの赤枠部分を外して部品を交換する必要がありそうです。 外すには、8mmナットを緩めれば良さそうなんです。8mmのレンチをかけてナットを緩めようとすると、狭いのと力が入りにくいのと、力を入れて、こじろうとするとクランプが変形しそうだったので、これはやばいと。 |
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そこで、クランプごと外すことにしました。クランプはスロットルにT20トルクスねじで、締められてます。これを抜きます。外した途端、クランプごとエンジンルームの奈落の底に落ちてしまわないように、紐でロッドを縛っておきました。私も少しは学習してます(^_^;) |
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外れました。 |
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クランプが外れるとナットを緩めてロッドを外すのも簡単です。 |
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新しい部品をロッドにつけて、戻します。このとき、コの字クランプに部品を挿し込むのがすごく固いので、レンチで挟み込んで、挿入しました。 |
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交換完了です。 早速、クルーズ・コントロールを試してみると、いい感じです。 |
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