シトロエンXmのエンジンオイルフィラーキャップからのオイル漏れ対策
  あばん・ぎゃるど  
  シトロエン日記  
  2012.5.12 エンジン・オイル・フィラー・キャップからのオイル漏れ対策  


エンジン・オイル・フィラー・キャップから、エンジン・オイルが滲んできているというか、漏れてきて、地面を汚すのが気になっていました。それほど大量に漏れているわけではないのですが、いつも湿った感じになっていました。すぐ下にオルタネーターがあるので、うまくそこには落ちないような設計にはなっていますが、気になっていました。
以前、某正規ディーラーでメカをやっているじーじさんに相談すると、国内在庫なしで、5800円とかするらしくて、その後の情報では、供給終了になったっていうことで、困っていました。
キャップの中を覗いてみると、なんだか、ガチャガチャと作動するうよな機構が見えて、オイルを結構かき回してるんだなってことがわかります。
フィラー・キャップを見てみると、矢印のゴムシールが悪いのか、見た目は特に悪そうには見えないんだけど、これが弱くて漏れてきてそうです。
このシールだけを交換すればいいかと思い、ホームセンターを回ったのですが、耐水はあるけど耐油っていうのがどこにも見つからなくて、あきらめて、フィラーキャップごと売ってないかと考えました。ヤフオクや楽天、ヤフーショッピングなどを探したのですが、他の車はあるのですが、さすがにXm用はありませんでした。
そこで、国産車のものが合うものがないのか、あばん・ぎゃるどスクエアで聞いてみると、三冠王からの情報で、海外でオーダーはできそうでした。で、やってみたのですが、長文の英語の確認レターが送られてきて、いまいち理解できないので、無視しました^^;

「ざっと眺めた所、イギリスにはいろいろとパーツショップがあるようで、右ハンドルのステアリングラックのシリンダーとかも売ってるような、、、
全然知らないところですが↓とかで見積もりを取って、安ければ買ってみるとか?
http://www.buyyourcar.co.uk/car-parts/citroen/part/oil-filler-cap
」 by 三冠王

次に、keigoさんが、
「普通に考えるとOリングを探して交換です、寸法でてるといいのにね。」っていうヒントを、あばんぎゃるど・スクエアでくれました。
この言葉をヒントに、いろいろ捜して、耐熱性、耐油性、耐ガソリン性に優れている、フッ素ゴム系Oリングを見つけました。
http://waki-sho.com/products/list.php?category_big_id=19&category_id=100
ただ、フィラーキャップにしては、断面が円なので、ガスケット形状でないと、ちょっとなーという感じでいます。
すると、あばん・ぎゃるどスクエアで、矢島美容室さんから、
「スフィアの角断面のシールじゃだめですか?交換じゃなくて追加でかれこれ10年近く使ってますけど。 」
という情報を頂きました!なーるほど、スフェアのOリングかー。

さらに、keigoさんが、
「今日、現物はずして観察研究してみました、
カッターの刃先をゴムの間に差し込んで少しずつコジリ出したんですが、特殊形状でした。

キャップ側実測値:
内径40,5mm・外径49,1mm・溝幅4,3mm・深さ3,8mm・中央山脈まで深さ1,8mm
シールゴム側実測値
内径40,7mm・外径48,6mm・幅4,3mm・厚さ3,8mm・中央谷間まで深さ2,2mm

キャップの溝の中央に縦リブが一本有り、シールゴム側にはそれに対応する溝が有ります、断面がコの字形と言う方が解かり易いですね。
なので通常のOリングや角リングはそのままでは使えない事になります。サイズ表から使えそうなサイズの物を入手してリブを削る等の加工を入れるか、はがきか牛乳パックを丸く切ってシールゴムの裏側へ山型へ変形するように入れて嵩上げするか、ちょうど良いサイズの丸型平断面ゴムを表側に重ねて使うか、と、考えているうちに、シールゴムの裏表を逆にはめ込むとリブの高さ分ゴムが外側へ出ることに気付きまして・・・自分ならば、多分、この方法をまずやってみるように思います・・・


なるほど、じゃあ、ってんでkeigo方式を採ろうとしたら、カッターの先でうまくシールが取り出せませんでした。
ならば、若干、耐熱性っていう点で不安があるように思いますが、矢島美容室さん方式を採用してみることにしました。
余っているリングを探しましたたら、ありましたよ、側面が緑の例のリングが。
が・・・、これをフィラーキャップに入れようとすると、ちょーっと、小さい。無理に伸ばして入れられないこともないのですが、もうひとつ、断面が円のリングがあったので、これを使ってみることにしました。
このタイプのOリングだと、伸びるので、入れやすい。
こんな感じで、もとのシールをそのままにして、その上からOリングをかぶせるように追加してみました。
で、漏れたオイルを追加するために、3リットル缶を買ってきました。
純正指定は、15W-40 SG/SH級なんですが、今回は補充ということもあって、超柔らかい燃費志向の、Castrol Magnetec 0W-20 SN を入れてみました。
柔らかすぎて漏れやすいかな?と思ったのですが、まぁ7リットルのうち、1リットルくらいだからいいでしょう。
と思っていたら、1.5リットルほど入りました。

後日、この記事を読んだkeigoさんから、次のようなアドバイスをもらいました。
「 0W−20なんてのは使っちゃだめです、5W−30でも使うべきじゃないです。
去年、BMW E28 535iに、5w−30を使っていたら、カム山が摩耗して無くなりました、もともとカムが減りやすい車種ですけど、古めの2バルブエンジンだとバルブ自体が大きくて重いので、必然的にバルブスプリングの荷重も大きく、カムには大きな負荷圧が掛かるのだと思われます、0W−20は油膜切れを起こしますからダメですよ。」
え!?やべーーーー!近々、オイル交換しよう!!
それで、一日後に確認してみると・・・
あちゃーー!前よりもっと漏れてる!(^_^;)
やっぱり円断面のリングがだめなのか・・・。
矢島美容室さんが言うように角断面の緑のやつしかだめなのかも・・・。
ならば、ってんで、keigo方式を試してみました。


まず、フィラーキャップからガスケットを外すには、keigoさん曰く「カッターの刃先をゴムの間に差し込んで」とのことだったんですが、私にはうまくやることができず、刃先が収納方向に縮んでしまったんです。そこで、目打ちのような刃先が尖ったピックでほじりだしました。
しかし、ガスケットが少し破れてしまいました。完全に切断されたわけではないのですが、ここから漏れてくる可能性もあります。

ガスケットを取り出すと、keigoさんの言うとおり、溝がありました。
keigo方式で、ガスケットを反転させて、装着してみました。
確かに、少し出っ張るので、これならいいのかもしれません。
1日乗ってみて確認すると、やはり少し漏れてます・・・。
そこで、キャップを外してみると、円周上にかなりオイルが付着していることから、もう少し、きつくキャップを締めこんだらどうか?と考えました。
それまでも、結構きつめに締めてはいたんですが、このkeigo方式のときは、ガスケットがそれほどやわらかい素材ではないので、締め込み過ぎると良くないのではないかと考えて、若干緩めにしていました。
今度は、きつめに締めこんでみました。
さらに、1日乗ってみて確認したところ、今度は漏れが確認できませんでした。
とりあえずこれで様子見とします。漏れがよくわかるように、しっかりとパーツクリーナーで油脂を落としておきました。

keigoさん、矢島美容室さん、アドバイスありがとうございました!
さらに、1週間乗ってみて、まったく漏れていないことを確認しました。

矢島美容室方式さんは、このスフェア用のゴムシールをフィラーキャップに使います。
しかし、その後、keigoさんから、あばん・ぎゃるどスクエアで、次のアドバイスをもらいました。

「あそこは、やっぱり角断面じゃないとOリングの位置が落ち着かないのだと思う、丸断面のは溝の有る箇所に使わないと伸びて出てきちゃいますから。矢島美容室さんのスフィアのリングを無理してでも伸ばして嵌めこんで、キャップを強めに締めれば大丈夫だと思いますよ、私が言ったリング裏返しよりも経年変化には強いと思うし・・・。」
「今日、スフィアの角リングをはめてみました、あれはOKですね。内径が少しだけ小さいのですが、ゴムが軟らかいのでそんなに無理な感じはしません、それよりも締めた時にゴムが押しつぶされて平たく変形しますが、その時に外方向へ逃げて外径が増える分を考えると丁度良いようです。ちょっと強めに締めつけて(本来はパッキンが締められてからキャップ本体の縁がヘッドカバーに接触するので、最後にキチッと締め止るのですが、それが無くなるので締め具合が不明瞭になる)キャップが緩んで来ないならば、問題無く使えるように思います。」
ということだったので、早速、矢島美容室方式に再度チャレンジしてみることにしました。
って、そんな大げさなことでもないんだけれど。
オリジナルのシールを先の尖ったものでこじりだします。
逆転してはめてあったのをまず元に戻します。

スフィア用のゴムシールをはめます。
はめるには、ちょっと無理矢理シールを広げて、指で押し込むようにしてはめ込むとはめることができました。
やはり、丸断面のシールより、いいようです。
フィラー・キャップを締めこんでみました。ゴムが食い込む感触が手に伝わってきて、これはよさそうです。

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