Xm VS XM

あばん・ぎゃるど

インテリア編 

XM.gif (5339 バイト)

中期型1996年式Xm Exclusiveと初期型1992年式XM/1993年式の比較カタログ

 

 インパネはアバンギャルドさが抜けて、落ち着いた印象になった
Xm
すっきりと現代的な印象だが平凡
インパネの印象は、中期になってまちがいなく平凡になりました。しかし、確実に新しい印象を受けます。
助手席に乗った車に疎い人が「前のにくらべるとなんか、スイッチとか新しくなった感じがするね。こっちのが好き」と言ってました。
XM
アバンギャルドさピカイチ!
初期型はなんといってもこのアバンギャルドなインパネが強烈です。助手席に乗った年配の車好きが「何者にも似ていない。すごい・・・」と言ったのが印象に残っています。
 ステアリングがXantiaと同じデザインになった
Xm
エアバッグがついた
ステアリングがXantiaと同じものに変更になりました。エア・バッグつきです。ステアリングリモコンはXantiaと少し仕様が異なります。
リモコン左側の上のボタンがXantiaでは、ラジオのとき電波の強い次まはた前の局を選択しましたが、XMでは、プリセットされた次または前の局を選択します。
XM
一本スポークがかっこいい
初期型のステアリングは、シトロエン伝統の一本スポーク型です。しかもステアリング根本から生える二本のレバーがT字をなして、なんともいえない奇妙さです。デザインとしてはこちらの方がいかにもシトロエンという感じで好ましいのですが、エア・バッグがつかないため、安全性を考えると中期は正常進化といえるでしょう。

 インパネが現代的であるが、平凡な印象になった

Xm
スイッチが押しやすくなってます
エアコンの操作パネルのスイッチの配置などは一切変わってないのですが、ぱっと見た印象が新しい感じがします。
ボタンの形状、質感、液晶の色など変わっています。スイッチは中期のほうが押しやすい。
XM
平面的なスイッチがXMらしい
独特のデザインです。スイッチも平面的でアバンギャルドです。

 ウィンカーレバーの形状が変わり、ヘッドライト・スイッチとコンビになった

Xm
ヘッドライトスイッチを内蔵
ウィンカーレバーの形状が少し丸みを帯びたものになり、タッチもカチッと決まるものになりました。
また、ヘッドライト・スイッチがこのレバーに内蔵されました。タッチもよく、なれるとこれはこれでいいのですが、初期型のヘッドライトスイッチの方が使いやすい。

ウィンカーレバーの下に小さく見えるレバーは、中期型から新たに装備されたクルーズコントロールのレバーです。

XM
ヘッドライトはレバーの下の丸スイッチ
初期型はこのデザインがなんともいえないのですが、操作するときに指に当たる感触は中期のほうが上だと思います。
ヘッドライトスイッチは、初期型のこの位置にあるのが操作しやすい。

 スモールランプインジケーターが省略された

Xm
メーター自体はほとんど変わらない
中期型では、スモール・ランプ点灯インジケーターが省略され、ヘッドライト点灯表示、ハイビーム点灯表示だけになりました。
また、STOP警告灯が小さくなっています。
XM
初期ではスモール警告灯があった
写真ではわかりにくいですが、初期型では、中央のメーターの上に、スモールランプ点灯表示、ヘッドライト点灯表示、ハイビーム点灯表示の3つのインジケーター・ランプがありました。
STOP警告灯が縦にでかい!

 水温計と燃料計の位置などが逆転した

Xm
水温計が目立つ上に
パッと見、どちらがどちらだかわからないくらい変わってないんですが、よく見ると水温計と燃料系の位置が逆転しています。一番右のメーターの中で、中期型では上が水温計、左が燃料残量計。
よくみると初期型とは、各メーターのアイコンの位置が違います。
XM
燃料計が上
初期型では上が燃料残量計、左が水温計。

水温が安定しないトラブルが多い初期型こそ目立つ上にしてほしいところですが、初期の反省の上に、中期では改善されたのでしょうか。

 パーキングブレーキ固定レバーが小さく丸くなった

Xm
形状が丸く小さくなった
パーキング・ブレーキを踏むとき、このレバーを押し込んでから踏み込むと、ブレーキが固定されるのですが、このレバーが小さくて丸い形状に変更されました。見た目はこちらの方が質感が高い。
XM
大きい
初期型ではレバーが大きいが、質感は今一つの印象。

なお、Xm/XMでは、このレバーを押し込まず、パーキング・ブレーキを踏むと、フットブレーキ的に使えます。ハイドロ油圧が落ちてフットブレーキが効かなくなったときの応急処置的ブレーキとして使えますが、決してフット・ブレーキの代わりに使えるほど強力には効きません。
Xmで時速60km/hから、このパーキング・ブレーキを踏んでみた所、ゆっくりと減速はしましたが、強く踏むとかなり焼ける臭いがしました。

 サンバイザーの表皮素材がビニールから天井と同じファブリックに

Xm
天井と同じファブリックで覆われた
サンバイザーの素材が天井と同じ布で覆われて、高級感が出ました。

しかし、運転席側サンバイザーにカードホルダーになる帯が廃止されています。
後期型では、表皮素材は布のまま、カードホルダーが復活しています。

XM
ビニール丸出し。クリックで拡大
初期型ではビニール丸出しの素材となって安っぽいですが、運転席側には高速道路のチケットなどを挟んでおくビニールの帯(カードホルダー)が装備されています。写真をクリックすると拡大。

 ポップアップ式ハンガー・フックが装備された

Xm
マウスを置くと飛び出します
リアの手摺の横に、ポップアップ式のハンガー・フックが装備されました。プッシュすると飛び出す構造で、こんなところにも凝っています。
XM
固定式のがあったと思うが・・・。後日確認します。
初期型では、固定式があったはずだが・・・。覚えてない(^^ゞ

 グローブボックスの形状が変わり、ウッドも廃止された

Xm
マウスを置くと、開きます
助手席グローブ・ボックスの形状が変わりました。容量は初期型と変わらない感じです。蓋とダッシュの間のチリが大きくて、やすっぽい感じです。

また、ウッド化粧板が廃止されているのは寂しい限りです。ただし、1995年式だけは、ボックスの蓋の正面下端にウッドが張られていていい感じです。
なお、1997年式からは助手席エアバッグが装備されたため、写真の上半分だけがグローブ・ボックスになっています。

XM
ウッドがいいアクセントになっている
初期型ではウッドの質といい、デザインといいとてもいい感じです。安っぽさがありません。

 盗難防止装置が廃され、シートヒータースイッチが3段階調整に

Xm
シートヒーター調整で熱すぎない
盗難防止装置の部分が穴になっているのはちょっとかっちょ悪い。でも、その横のドアミラー調整スイッチは、小型化され、すっきりとタッチも普通のものになった。
シートヒータースイッチは、下段左右両端に配され、ON/OFFだった初期型に比べ、0-3の3段階に温度が選べるタイプになった。これはなかなかいい。
右から3番目のスイッチはで調整する他に類を見ないパワー・アームレストは健在。
ウッドの質も色も違います。
XM
パスワード用のテンキーが蓋の中に
初期型は、盗難防止装置がついていました。写真では蓋が閉じてますが、中にテンキーがあり、パスワードを入れないとエンジンがかからないという代物でした。しかし、パスワードを忘れたり、何らかの原因で故障すると二度とエンジンがかからなくなり、ディーラー持込でリセットとか、ECU交換とかいう話があるので、私は一度も使ったことがありませんでした。パスワードをセットしないニュートラルモードで使っていました。
初期型のドアミラースイッチは、大きいのですが、スカスカのタッチで安っぽかったのが難点。
シートヒータースイッチは右から2番目のON/OFFタイプ。
ウッドの質と色は私は初期型の方が上だと思います。

 ホイール・レンチがトランクルーム内に移り、仕切りが設けられた

Xm
トランクルームの右端に移った
トランクルーム右端に仕切りができて、そこにホイールレンチが装備される。自然な位置です。
この仕切りができたことで、ここにディーラー純正工具などを収めることもできるようになりました。
XM
ボンネット内にあるホイールレンチ
初期型ではエンジン・ルームの右フロントスフェアの前にありました。タイヤを外すためのレンチを、ボンネットを開けないと取り出せないってのも、さすがシトロエンという感じです。
また初期型には、トランクルーム右端に中期のような仕切りはありません。

 トランクルームに荷物固定バンドが装備された

Xm
トランクルームの右端に移った
トランクルーム右端奥にちょっとした薄目の荷物を固定するバンドが装備されました。まぁ、しかしあんまり使い道が想像できないんですけどね。

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