このページは、Xantiaのイグニッションキーシリンダー交換(1)からの続きですので、そちらを先にご覧ください。
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新旧のキーシリンダーは見た目は似ているのですが、メーカーが違います。元々着いていたのは、SIMPLEX社製で、今回来た部品はVALEO社製です。 | |
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下半分がうまく分解できるかどうか、まず古い方で試してみることにしました。もし失敗しても古い方なら安心だと思ったからです。 ねじはT8トルクスが3本でした。手元のトルクスドライバービットを調べるとどれも最小がT10でした。これは新品の方のねじもT8だったので、あらかじめホームセンターで買っておきました。
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T8のトルクスドライバーは890円もしたので、高いなぁーと思ってもう少し周りを探すと290円でこのL型とルクスレンチが売っていました。これで十分です。 | |
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簡単に分解でき、下半分を分離することができました。 これならなんとかなりそうです!(^^)
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今度は新しい方です。新しい方はこのようにねじが一本しかありません。これもT8トルクスです。 | |
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裏はこんな感じです。 | |
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古い方と同様に分離できます。 | |
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新旧の「下半分」の接点モジュールを見比べてみました。左のベージュの方がVALEO社製の新しいものです。同じように裏側(銀色のシリンダーの内側に入る方)を比べていますが、このように形状が違います。 | |
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さて、新しい接点モジュールを古い方のキーシリンダーにはめてみます。 すると、ハーネス(線)が銀色部分の出っ張り(写真の左にある小さな円弧上の山)にぶつかります。でも入れなくはありません。
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古い方のモジュールは、当然ながら古い方のキーシリンダーにぴったり入ります。ハーネスが円弧に沿って生えているので、先ほどの「出っ張り」にあたらないようになっているからです。 | |
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二つを並べてもう少し詳しく見てみましょう。左が新しく来たVALEOのもの。右が古い方。 新しい方のベージュの部分の真ん中に小さな爪が見えますか?下の写真でステアリング・ロック機構(キーを抜くとステアリングが動かなくなるアレ)を働かせるためのバネがここにあたります。古い方ではこの爪はなく、かわりに小さな穴があります。
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今度はシリンダー側を見てみましょう。上が新しい方(VALEO)のもの。 接点モジュールが「出っ張り」に当たるので、キーシリンダーの銀色の「下半分」も新しい物を使おうと思いました。そうすればうまく行くと思ったからです。でも甘かったのです。
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接点モジュール側 |
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シリンダー側 |
しっかし、致命的だったのは、新旧部品の接点モジュールを回す爪の形状が違うことでした。 左の二つの写真で各々左が新しい方です。 古い方は接点モジュールに台形のオスの爪があり、それが接点モジュールのメス側に刺さるようになっています。これでキーシリンダーにキーを差し込んで回すと、接点モジュールも回って、スイッチが入るようになるのです。 一方、新しい方は3点の爪でモジュール側はY字になっています。これでは、古い台形側をいくら回しても新しいモジュールの方は回りません。形も違えばお互いメスですしね・・・(--;)。これを発見したときはショックでしたーよー・・・。 |
というわけで、結局「下半分」だけ、交換することはできませんでした。大変悔しいです。部品をとるときに、メーカーまで指定できればいいんですが、まずそれは無理でしょうね。
さて、今度は組み付けとリモコンキーの先端部分(キー部分)の交換編です。