Xantiaのイグニッションキーシリンダーの交換(2)
〜「下半分」の交換〜


 このページは、Xantiaのイグニッションキーシリンダー交換(1)からの続きですので、そちらを先にご覧ください。


valsimplx.jpg (7193 バイト) 新旧のキーシリンダーは見た目は似ているのですが、メーカーが違います。元々着いていたのは、SIMPLEX社製で、今回来た部品はVALEO社製です。
oldura.jpg (5140 バイト)

下半分がうまく分解できるかどうか、まず古い方で試してみることにしました。もし失敗しても古い方なら安心だと思ったからです。

ねじはT8トルクスが3本でした。手元のトルクスドライバービットを調べるとどれも最小がT10でした。これは新品の方のねじもT8だったので、あらかじめホームセンターで買っておきました。

 

t8mm.jpg (5939 バイト) T8のトルクスドライバーは890円もしたので、高いなぁーと思ってもう少し周りを探すと290円でこのL型とルクスレンチが売っていました。これで十分です。
old_bunkai.jpg (5849 バイト)

簡単に分解でき、下半分を分離することができました。

これならなんとかなりそうです!(^^)

 

newura.jpg (4936 バイト) 今度は新しい方です。新しい方はこのようにねじが一本しかありません。これもT8トルクスです。
newomote.jpg (6742 バイト) 裏はこんな感じです。
new_bunkai.jpg (7284 バイト) 古い方と同様に分離できます。
old_new.jpg (6589 バイト) 新旧の「下半分」の接点モジュールを見比べてみました。左のベージュの方がVALEO社製の新しいものです。同じように裏側(銀色のシリンダーの内側に入る方)を比べていますが、このように形状が違います。
new_module.jpg (6556 バイト)

さて、新しい接点モジュールを古い方のキーシリンダーにはめてみます。

すると、ハーネス(線)が銀色部分の出っ張り(写真の左にある小さな円弧上の山)にぶつかります。でも入れなくはありません。

 

old_module.jpg (7503 バイト) 古い方のモジュールは、当然ながら古い方のキーシリンダーにぴったり入ります。ハーネスが円弧に沿って生えているので、先ほどの「出っ張り」にあたらないようになっているからです。
module_on.jpg (6781 バイト)

二つを並べてもう少し詳しく見てみましょう。左が新しく来たVALEOのもの。右が古い方。

新しい方のベージュの部分の真ん中に小さな爪が見えますか?下の写真でステアリング・ロック機構(キーを抜くとステアリングが動かなくなるアレ)を働かせるためのバネがここにあたります。古い方ではこの爪はなく、かわりに小さな穴があります。

 

cyl_on.jpg (7612 バイト)

今度はシリンダー側を見てみましょう。上が新しい方(VALEO)のもの。

接点モジュールが「出っ張り」に当たるので、キーシリンダーの銀色の「下半分」も新しい物を使おうと思いました。そうすればうまく行くと思ったからです。でも甘かったのです。
まず、ステアリング・ロック機構のための棒の形状が違います。両者とも棒の断面は四角形なのですが、新しい方(VALEO)は同じ四角でも角が取れていて丸くなっていますが、古い方は角が取れていません。当然、棒が入る穴の形状も違ってきます。棒は「上半分」と設計上、一体になっていて、そこの部分だけ取り替えることはできませんでした。新しい丸角断面の「下半分」の穴に、古い角あり断面の棒が入らないのです。
ですから、銀色の「下半分」も新しい方を使うということができないのです。あきらめて、多少無理をしても接点モジュールだけ、あたらしい方を使おうと思いました。

 

module_tsume.jpg (6931 バイト)

 

 

 

 

 

接点モジュール側

module_tsume2.jpg (8140 バイト)

 

 

 

 

 

シリンダー側

しっかし、致命的だったのは、新旧部品の接点モジュールを回す爪の形状が違うことでした。
左の二つの写真で各々左が新しい方です。
古い方は接点モジュールに台形のオスの爪があり、それが接点モジュールのメス側に刺さるようになっています。これでキーシリンダーにキーを差し込んで回すと、接点モジュールも回って、スイッチが入るようになるのです。
一方、新しい方は3点の爪でモジュール側はY字になっています。これでは、古い台形側をいくら回しても新しいモジュールの方は回りません。形も違えばお互いメスですしね・・・(--;)。これを発見したときはショックでしたーよー・・・。

というわけで、結局「下半分」だけ、交換することはできませんでした。大変悔しいです。部品をとるときに、メーカーまで指定できればいいんですが、まずそれは無理でしょうね。

さて、今度は組み付けとリモコンキーの先端部分(キー部分)の交換編です。


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