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シトロエン日記 2000年6月 | ||
Xantiaのイグニッションキーシリンダーの交換(1)〜「ファンから風が出ない、突然止まる」の対策〜 |
Xantiaのお約束の「ファンのレバースイッチをAUTOにしてもマニュアルにしても、風邪が出てこない」「突然風が止まる」という現象に対策するために、イグニッションキーシリンダーを交換することにしました。交換すると、本当は左右ドア、トランク、助手席グローブボックスのシリンダーなども交換しないとキーを二つ持たないといけませんが、CMLでの情報によると、キーシリンダーを取り寄せ、「下半分」だけ交換すればトラブルは収まり、キーも元のものを使える、とのことでした。
そこでさっそく部品を取り寄せ、やってみることにしました。
・T8/T20のトルクスビット(ドライバー)
・7mmのソケット
・10mmのレンチ(バッテリー端子を外すため)
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これがマツダ系から取り寄せた部品です。キーシリンダーだけを取ることはできず、このように左右ドア、ハッチなどのシリンダーと一緒になっています。写真では、肝心のメインキーシリンダーが写っていませんが、これからくどいくらい出てきますので、安心してください。<実は交換後に撮ったので、撮れなかった・・・^^;;; |
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1.バッテリーのマイナス端子を切り離す ステアリング周りの作業ですから、まずバッテリーのマイナス端子を外しておいてください。外してから10分間以上放置してください。これで万が一のエアバッグ爆発を防げます(新西武にショップ経由で確認済) 2.ロア・トリム・パネルを外す 左写真(画質悪くてすみません)の矢印部分のT20トルクスねじ2本を外します。簡単に今、書いてますが、実は奥まっていて中がのぞきにくくサイズがわからずに若干手間取りました(^_^;) |
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しっかし、それだけでは取り外せません。でも他にねじは見あたりません。おかしいなー、とガチャガチャさわっていると、どうも右上ワイパースイッチの上あたりに引っかかりがあり、そこで留まっているようでした。悪戦苦闘していましたが、チルトレバー(ステアリングを上下に調整するやつ;上の写真で二つの矢印の間にあるレバー)を操作して、ググッとステアリングを下げてみました。 すると、上の引っかかりが少しとれて、写真のように上蓋(ステアリング・コラム・アッパーシュラウド)との間に隙間ができましたので、思い切ってガババッと力を入れて、こじ開けるように中をのぞくとなんと!ねじがもう一個あーるじゃありませんかー!!なんつーところにねじを隠しとるんだー、このフランス人!!などと、罵りながら(心の中で)このねじを外すことにしました。これもT20です。 |
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しっかし、これがクリアランスが足らずにドライバーが入らないんです。仕方なくビットを手で掴んで回そうとしましたが、ビットの直径が細すぎてトルクがかからず、手では回りません。 そこで写真のように慎重にビットをペンチで掴んで、ゆっくりゆっくりと回しました。ここが一番苦労しました。今回の作業で一番の難関でした。ステアリングを外して、ステアリング・コラム・アッパーシュラウドも外せばこんな苦労はなかったと思います。でも、ステアリングを外すというリスクに比べたらなんてことはありません。 あるいは、超薄型の小型ラチェットがあれば良かったかもしれませんが、それでも無理だったように思います。 |
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このねじを外すと、このようにロア・トリム・パネルがガバッと開いてきますので、レオスタットスイッチ(メータパネルの照度調整)のコネクタを外します。写真で右の方の白い線が見えているやつです。 | |
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3.もう一つ下にあるロア・トリム・パネル(名前が同じ)を外す これもT20です。合計6本あります。 すでに結構ねじを外していますので、なくさないようにしてくださいね。ねじのサイズはどれも同じなので混ざってもいいのですが。 |
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上の左の写真で下2本を外すのは、実はクリアランスがないので、これまたビットの先を持って外しました。ラチェットを小刻みに使えば大丈夫なんでしょうが、ビットをソケットに挿し回すと割と簡単に回りました。 | |
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4.コネクタを外す ロア・トリム・パネルが外れ、キーシリンダーのコネクタが顔を出します。コネクタは茶色、黒、グレーの3つを外します。写真で見えている茶色のコネクタは関係ありません。もっと奥にありますが、すぐにみつかります。 コネクタを外すのは簡単でただ引っ張るだけです。少し堅いですが外れ留めも何もありません。 5.黄色のクリップを外す |
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6.キーシリンダーのボルトを取り外す 写真で指先に見える7mmのボルトを外します。これもクリアランスがないので、ビットの先だけで回します。これはわりと簡単に外れました。 |
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7.IGキーをマークに合わせる ここでキーを差し込み、SとAの間にあるマーク(線)に合わせます。こんな線があるなんて、今まで気づきませんでしたが、これがステアリングロックを外す位置だと思います。ただし、あとで述べますがこの位置はキーシリンダーのメーカーによって異なり必ずしもS-A間にあるとは限りません。でも、とにかく同じような線があるはずです。 |
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8.ロケーティング・ラグを押し込む SHOP MANUALによると、ここで写真でキーシリンダー上に小さく見える穴に、ドライバーをさし込んでローケティング・ラグなるものを押し込む、と書いてあります。どうやら6.でボルトを外しただけではキーシリンダーが抜けないようです。ローケティング・ラグ???って感じでしたが、とにかくドライバーを押し込みましたがいっこうにシリンダーは抜けません。MANUALの添付の図では確かにこの位置です。 穴の形状が楕円なので、もっと小さいドライバーとか、八角レンチとかつかって穴に突っ込みましたが、変わりません。穴の中を狭いクリアランスの中で必死にのぞいてみると黒っぽい樹脂が見えましたが、そんな押せるようなものには見えませんでした。しかし、なんとかこれを押さないと・・・・と思い必死で押しました。 が、だめです。 |
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諦めようかと思い、休憩がてらふと下をのぞくと・・・なんか、押し込めそうなポッチがあーるじゃあーりませんか!!!んん???なんだか、これっぽいぞ!
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これがキーシリンダーです。上が新しいもの、下が今、抜いたものです。見た目はよく似ています。下半分も交換できそうです(^^) |
さて、長くなってきましたので、ここから先は別項にうつします。続きはこちらです。
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