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「風が出ない」現象の原因を探るべく古いキーシリンダーの下半分を分解してみることにしました。 CMLで分解した途端にバラバラになったという報告を聞いていたので、慎重に黒い樹脂製の半円筒型の蓋を開けました。蓋は爪二本で留まっているだけでした。 しかし、開けてみると噂通り、ポロポロといくつかの部品が落ちてきました。写真で見えるような、銅の半円弧状の接点、半円弧状の接点のおさえ(板バネ状)、樹脂製のボールです。 |
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このスイッチはロータリースイッチなのですが、見たこともない構造をしています。接点の下に樹脂製のボールが写真のように収まっています。
イグニッションキーを回すとそれに連動して回転する円筒形の中心軸がボールを押し上げて、接点を持ち上げ、それにより、電流がカットされるように見えます。 |
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接点の裏はこのように樹脂ボールを支える窪みがあります。 接点の一つはかなり真っ黒な煤がついていました。 |
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これが中心軸と樹脂製ボールです。軸には回転に応じてボールを押し上げたり、下げたりする窪みが刻まれています。 | |
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接点だけでなく、リード線側もこのように煤が付着しています。また一部は樹脂が焦げていたりします。 |
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このように、煤が一部だけ付着しているリード線もあります。 樹脂が溶けて煤になったのでしょうか?いずれにせよヤスリで軽く磨けば煤が取れ、接点不良は修理できそうです。 後日談ですが、CMLでの報告によるとそうやってOHしても、やはり1年半後くらいにはだめになり、結局交換したそうです。もう一つの難関は、この接点やボールの元の位置は大体わかるのですが、板バネ状のおさえがどうやってついていたのか、わからないところです。CMLでこの難問に挑戦して相当苦労しつつ元に戻した方がいらっしゃいますが、確かにすごく大変そうです。うまくわかっても、蓋をするときにまたポロポロと落ちてきてしまい、難儀することが予想されます(^_^;) |