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  シトロエン日記 2000年6  
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2000.6.12 Xantiaのスフェアは破れていた!

 昨夏Xanをスペコンに換え、元の球の処分に困っていたところ、 CMLやGuest Bookでお世話になっている楢林さんが引き取ってくださるというのでお送りし、 球圧をはかっていただいたところ、驚くような結果が出ましたので、 ご報告します。

 まず第一の驚きは、フロントスフェアは4年使用しても新品同様でした。 第二の驚きは、 リアスフェアは、膜が破損して測定不能だったということです。(@_@)

<スフェア圧力測定結果 by 楢林さん>
96 199 318 SXフロント対策玉・・・規定圧50barのところ測定圧51bar
96 194 438 SXリヤ玉・・・・・・・・・・両方とも膜破損のため測定不能。

<スフェアの素性>
・1995年式XantiaSXを新車(マツダもの)で購入(RP No.6611)
・登録は1995年3月末(納車はその数日後)
・スフェア交換時期:1999年8月22日(つまり4年4ヶ月使用)
・圧力測定日:2000年6月6日
・交換後、測定日までは室内にて放置
・交換時の走行距離:約3.2万キロ
・走行条件:主に妻の毎日の買い物用。渋滞など一切無しの田舎。買い物範囲は半径2〜3km内。遠出は滅多にしない。

 フロントスフェアはいわゆる対策球と呼ばれるものが着いていたようで、こんなに持つものとはおもわず、びっくり仰天です。 まったく減っていないということになります。対策玉とはスフェアの中の窒素ガスが抜けにくい構造になっていて、95年式Xantiaくらいから装着が始まったそうです。

 リアは膜が破れていたというか、穴があいていたのかもしれませんが、 まさか、圧力ゼロだったとは!! 交換前の乗り心地は、ピョンピョン、ガタガタに跳ねまくってました。でも素人の私には、リアだけのせいであんなにガタガタするなんて、思ってもいませんでした。リアスフェアはあなどれませんねー。
 跳ねまくり始めたのは、交換の半年くらい前ですから、4年弱、3万キロ弱くらいの頃だと思います。スフェアを切断した実物をこの前のVEC15周年のときに、どなたかに見せていただきましたが、あれを見る限り、膜って結構分厚くて、膜というよりは隔壁に近いようなものです。樹脂?だけど。
 あれが破損するなんて!という、感じです。楢林さんもびっくりされて、お電話まで頂いたくらいです。私のが特殊な例なのかもしれません。

 楢林さんによると、破損球は持ったときにずっしりと重いそうです。そーいえば、確かにリアはずっしりと重かった気がします。LHMがたまってたんですね。 球を外した後も、オリフィスからLHMがだらだらといつまでも垂れていました。
 楢林さん曰く、 「想像するに、玉を外した時にしばらくオリフィスから LHMが吹き出していたのではないでしょうか? 」とのことでしたが、右リアを外したときに、ぴゅーっと吹き出しました。 これのせいなのかもしりません。

 また 「あと、割れ玉ではダイアフラムが玉の中心に落ち込んでいるので、オリフィスから針金など入れると深く入ります。正常では33mm以上入りません。TOSさんの割れ玉では中心近くまで入りました。」との報告を頂いています。

 私のこの報告を受けて、楢林さんのCMLでの報告を引用します。

 「これまでXMで3台、Xanで2台、BXで3台のリヤ破損玉を見ました。 フロントではBX2台のみでした。また、メインアキュームが破損していたものは 2台有りました。残念な事に、TOSさんのXan以外に素性は分りません。 ただし、これはたぶん例外的に早いのでしょうね。 おそらく片側が破損し、負担が増えた反対側も追って破損したものと考えます。
 便宜上「破れ玉」なんて呼んでいますが、まだ破れた中身を見た事はありません。 ばっくり割れるというよりは、小さい亀裂のようなものかもしれません。 バルブ部分の解析と併せ、今後検討してみようと思います。

 破損玉の見分け方ですが(乗り心地が硬いのはもちろんとして)
・外す時、センターオリフィスから小便小僧のようにLHMが吹き出し、しばらくちょろちょろと続く。
 ただしこれは左右のうち「割れ玉」 を最初に外した時だけかもしれません(要検討)
・玉がずっしりと重い。
 ガス室側にLHMが貯まっている為と思います。ちなみに振ってみても音はしませんでした。
・センターオリフィスから細い針金など入れてみると、非割れ玉では33mmくらいしか入りませんが、割れ玉では50mm位は入ります。
 しかし、数値は玉により一定しません。ガス室側のLHMの貯まり具合などによるのでしょうか?
・割れ玉から出てくるLHMは錆が混ざったような色で非常に汚い。
 こういうのを測定すると、測定器がもの凄く汚れます。また、加圧しても圧力が上がらず、どんどんLHMを飲んでしまいます。

 以上、経過報告とさせて頂きました。 測定結果はhttp://www.bx.citroen.org/t06/t06.html を御覧ください」

この上のURLには貴重な情報がつまっていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。


2000.6.24 Xantia、イグニッションキーシリンダーの交換
            〜「ブロアファンから風邪が出ない、突然止まる」の対策

 Xantiaにはちょっとやっかいないくつかのお約束があります。その一つ、「エアコン(ブロアファン)から風が出ない、突然止まる」というトラブルです。これはエンジン再始動などで今までしのいでいたのですが、ここ1〜2週間はとうとう動作しなくなりました。そのことを妻が訴えていたのですが、「あほ!なにトーシローなことゆーてる!ちゃんと全部のスイッチ切って、エンジンスタートする前に一息入れてからスターター回してるか?」などと説教した後で、自分でやってみると・・・はは・・・(^_^;)・・・・。何やってもダメでした。何度エンジンをかけ直してもダメです。
 この現象の原因は、ブロアファンのレバーの接触不良やエアコンECUなんかではありません。ですからファンのレバーをAUTOにしたりマニュアルにしたり、がちゃがちゃやっていても無意味です。私も最初はこれをしていました。でもCMLである方がイグニッションキーシリンダーだと報告してくれたのです。この現象が起きたときにリア熱線スイッチを押すと動作しないことが特徴です。これで見分けてください。リア熱線のスイッチのランプがつかないなら、間違いないです。

 キーシリンダーを交換すると、エンジンをかけるキー(鍵)が変わりますから、ドア用と二つ持たなければなりません。ですが、CMLの最近の情報によると、キーシリンダーを部品だけ取り寄せ、その下半分のスイッチ部分だけを使って、もとのキーシリンダーにつなげると鍵を交換しなくても良い、という情報を得ました。
 そこでついに決意しました。自分で交換したのです。交換にはステアリングを外す必要がある、とのことだったので躊躇していたのですが、やることにしました。まだネット上では自分で交換した報告がないので、先駆者になるのはほんと不安でしたが、やらざるを得ませんでした。なぜなら妻がやんややんやとうるさいのです・・・(^_^;)

 さて、結論から言うと、ステアリングは外さなくてもキーシリンダーは交換できます。ただし、下半分だけ使うことは今回できませんでした。かといってCMLの情報はガセではありません。どうやらキーシリンダーのメーカーがいくつかあって、同じものが取り寄せられない限り、下半分だけというわけにはいかないのです。

 詳しい作業やなぜ下半分だけが使えないのか、などはこちらをご覧ください


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