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2009.7.30 Xm、リア・アディショナル・スフェア交換 (63,202km) |
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今日は昨日のフロント・アディショナル・スフェア交換の続きですので、詳しい手順は一部省略します。 リア・アディショナル・スフェア交換も久しぶりですので、まずは予習です。 【リア・アディショナル・スフェア交換に必要な準備物】 リア・アディショナル・スフェア、10mmのレンチ、フィルター・レンチ(スフェア外し用)、油圧ジャッキ、ウマ、雑誌、新聞、LHM、パイプ(スフェアが固いときにレンチのエクステンションとして使う) |
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【リア・アディショナル・スフェア交換手順】 1. エンジンをかけ、車高を最大にする 2. 油圧ジャッキで車高をあげ、ウマをかける 3. 車高を最低にする 4. エンジンをかけたまま1分ほどでエンジン停止。ドアは開けたままにしておく 5. ブレーキを120回程踏む ここまでの手順は、リア・スフェアをスペコンに交換、フロント・アディショナル・スフェア交換を参考にしてください。 |
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さて、いよいよ古いスフェアを外しますが、あれ?リア・アディショナル・スフェアってどこにあるんだっけ???すっかり忘れてます。遮熱板があるはずだからぁ・・・もぐってみてみると発見しました。 写真白丸の奥にあります。遮熱板により、外からはスフェアはほとんど見えません。 |
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もう少しアップで見てみます。遮熱板が膨らんででいますが、その後ろにスフェアが隠れています。 |
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6. 遮熱板の10mmのボルトを外す スフェアにアクセスするには、遮熱板をずらす必要があります。外すことはできません。 ずらすためには遮熱板を支えている2本の10mmのボルトを外します。 写真はリアから見て左側のボルト。 |
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もう一本。写真はリアから見て右側のボルト。 |
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7. 遮熱板の支えを外す ボルトとは反対側(リア側)に遮熱板を支えている棒があり、その上に遮熱板が噛んでいます。これを外します。外すには、遮熱板を下から手で押し上げるだけです。 写真はリア側から見て、左。 |
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これを両側やります。写真はリア側から見て右。 |
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8. 遮熱板を後方へずらす さて、ここからが多少やっかいです。ボルトと支えが外れたら、遮熱板は、前後に動きます。動きますが取り外すことはできません。そこで、遮熱板をこの写真のように切り欠き部までずらし、スフェアが見えるようにします。しかし、この切り欠きまでずらしても、遮熱板自体が斜めになっていますのですぐにずり落ちてきますので、この写真のように手で押さえておきます。スフェアは写真では見えませんが、手の上の方に見えています。 |
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7. 遮熱板を手で押さえながら、スフェアを回して外す レンチを遮熱板の隙間からなんとか挿しこみ、スフェアにかけます。 しかし、これがなかなかかからない。まずクリアランスがあまりないものですから、レンチをスフェアにかけるのにちょっと苦労します。なんとか、かかって回そうとすると、遮熱板がガサッと落ちてきて、レンチに当たり、レンチが外れる。この繰り返しです。手で遮熱板を押さえながら、スフェアを回すといっても、レンチをスフェアにかけるにはどうしても両手作業がやりやすいので、ついつい遮熱板を離してしまうわけです。切り欠きに遮熱板を押し当てていると、数秒間だけは摩擦で落ちてこないんですが、すぐに落ちてきてしまいます。もういい加減いやになってくるわけです。 で、なんとかスフェアにレンチがかかったんですが、今度は固い・・・。ぎゅーーーってやってもだめです。それに周りのパイプ類が邪魔をしてレンチを回すクリアランスがほとんどない。これだと力がかかりずらい。だから、やってる最中にレンチがスフェアからずれてすぐにはずれます。またかける。かけようとすると遮熱板が落ちてくる・・・。何度やっても同じ。投げ出したい気持ちになってきます。 今日はもうやめようかなぁ・・・。梅雨の合間の暑い日です。弱い私はこういうときいつもすぐにそう思ってしまいます。でも、ここでやめても、またいつかやらなきゃなんない。いや、やらずにもう放っておこうか・・・。それほど乗り心地悪いわけでもないし・・・。じゃあ、買ったスフェアどうする?もったいないだろ?そうだ、もったいない。やろう、今日やらないと、憂鬱が続く。今日やらないとまたウマからかけなおさないといけない。無駄だ。もったいない。私の最大のモチベーションは昔からもったいない、です。 柄の短いエーモンのレンチじゃなかったらなぁ・・・。柄さえ長ければ、レンチがスフェアから外れる前に一気にスフェアが回りそうな気がします。ステンレスパイプをつなげようかと思ってましたが、1mのしかないので、だめです。30cmくらいのあったらいいのですが。隣に親が住んでいるので、親の小屋に適当なものがないのか、探しに行きました。小屋には大工道具だの、ペンチだのいろいろ壁にかけてあります。いいのないです。そのとき、ふと、思いだしたんです。 |
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モダン・サプライさんのホームページで見た写真を。 そうだ!バイス・グリップをエクステンション代わりに使ったらどうだ!?エクステンションがあったら、回るかも! そこで、この写真のようにバイス・グリップを使ってレンチを挟んでみました。バイス・グリップはほとんど使ったことなかったんですが、1,980円くらいで買った工具セットに入っています。バイス・グリップ自体使い方もよくわからなかったんですが、しばらく触って使い方やその道具の存在意義みたいなのがわかったので、早速レンチの柄を挟んでみました。がっしりと挟んでそう簡単に外れてきそうにありません。さすがバイス・グリップ。 これを使うと、すんなりとスフェアが回りました。ほんと、一瞬です。すっ・・と。あー、良かった。 やっぱり道具です。モダン・サプライさんで、レンチを購入した方がいいですね。高くないですから。 一旦、スフェアが緩んだら、あとは手で回して外します。外した途端にLHMがたらららぁーって結構な量が漏れてきますから、あらかじめ新聞を敷いておきます。このとき、スフェアの真下にいると、お腹が緑色になっちゃいますから、注意が必要です。 あとは、他の球のときと同じ手順です。 8. OリングにLHMを塗り、車体側の穴にはめる 9. スフェアをゆっくりと手でねじ込む 11. 遮熱板を元に戻して、ボルトを締める 12. 車高を上げ、油圧ジャッキをかけ、ウマを外して、車高をノーマル位置に戻す 13. LHMを多少補充する |
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外した球を観察すると、圧力の刻印は 50 となっています。型番はAXと書かれています。買った球はARですから、何か違いがあるのでしょうか? |
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穴径はどうでしょう?見た目、買ったやつと同じくらいかな? |
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よーく見ると、中はもっと細くなっています。しかもその中心がずれてる・・・。 |
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それよりも何よりも、ディンプルがありません。対策球ではないということです。リアには対策球はないという話を聞いていましたが、脚球だけの話ではなく、アディショナルでも同じなんですね。
となると、どれだけ圧が減っていたのか気になります。 早速、測ってみました。まだドリームオートさんからお借りしているスフェア圧力計の登場です。 すると、23barでした。 あちゃー、50barが規定圧だから、半分以下になってます。買って良かったぁ。 |
さぁて、乗り心地はどうでしょう。 走り出します。走り出してすぐにわかるのは、スフェアが新しいからか、ちょっと、ほんのわずかに自転車の空気が入りすぎてるときのような跳ね方をしますが、ストロークが違います。時々感じてた底付き感がないです。しっとりしてますね。いいです。とってもいい。 これでフロント脚球(対策球)とメイン・アキュムレーター以外のすべてのスフェアを交換したわけです。かなり初期型XMの乗り味に近づいてきた気がします。 これでフロント脚球をスペコンにすると、もっといいのでしょうか。あすなろさんはそうアドバイスしてくれてますけれど、今のよりもっとフロントが柔らかくなったら・・・?ゆらーん・・・としていい感じもしますが、今のままでもいいんでない?って気もして、まだ迷ってます。 今の乗り心地をもう少し試してみようと思っています。ようやくXmらしくなってきた。 それにしても、スフェアを交換するたびに感じるのは、当たり前ですが、スフェアが違うと全然乗り心地が変わるということです。明らかに歴然としてはっきりと違いがわかります。おもしろいですねぇ、ハイドロって。 |
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