あばん・ぎゃるど  
  シトロエン日記  
  2009.8.5 すこぶるよくなったシトロエンXmの乗り心地  

先月からリア・スフェアをスペコンに交換し、フロント・アディショナル・スフェアリア・アディショナル・スフェアを交換したわけですが、乗り心地が激変しました。ものすごくいいです。ほとんど初期型XMのスペコン仕様に近づいたという感じがします。もう乗りたくて乗りたくてしかたがなくって、意味もなくエンジンをかけ、近所を一人で走り出し、悦に入ってます。
挙動がものすごくおおらか、滑らか、ゆっくりになった気がします。ゆたーん・・・ぬるーん・・・どっ・・ぷーん・・・っていう感じです。でも、がばがばの柔らかさじゃなく、ダンピングはちゃんと効いているハイドロ特有の柔らかさとでもいうんでしょうか、柔らかいというよりは、ストロークと戻りの速度が遅く、しかも揺り返しがない。。めちゃくちゃ気持ちがいいです。
まっすぐ走っていても、ブレーキを踏んでも、曲がっても気持ちがいい。特にブレーキを踏んだときの挙動がかなり今までと違います。とにかく沈み込む。低速で踏むとまずフロントが沈んでからワンテンポ遅れてリアが沈むことは既に書きました。中速だと、アディショナルが切り離されるからでしょう、逆にスペコンのリアが沈み込んだ後に、フロントが沈み込む感じです。
こういう車に乗っていると荒っぽい運転をする気になれません。すべてに滑らかにゆっくりと動作させたくなる。だからといってゆっくり走りたいわけじゃない。100kmくらいだすとすこぶる気持ちがいいわけです。中期以降乗り心地が固くなったと言われるのは、ハイドラクティブが2になったせいじゃなくって、スフェアの仕様が変わったせいなんでしょうね。当たり前かもしれないですけれど。
初期型XMとこのXmとどちらをとるんだ、と問われれば、迷わずこちらを取ります。以前乗っていたシルバーXM-Xのスイートでとろけるような乗り心地にかなり近づいたものの、まだそこに至ってない感じがしますが、中期型でいいのはボディ剛性が初期型より上がっているところです。もちろんメルセデスなどと比べるまでもありませんが、初期型よりは剛性が上がっていてそれが乗り心地に貢献していると思います。
ボディ剛性が上がったと明らかにわかるのは、ウマをかけてドアを開けたとき。初期型だと、乗っていた黒XMもシルバーXM-Xも両車同じでしたが、スフェア交換時などでウマをかけた状態でフロントドアを開けると、車体が数ミリ変形してしまうのかドアが少々閉まりにくいんですよ。スムースには開け閉めできず、少しひっかかる感じがします。それが中期型Xmだと、ウマをかけても普段とまったく同じフリクションでドアの開け閉めができるんです。
今回、左右リア脚球をスペコンに、フロント・アディショナルが純正の対策球じゃない容量が大きいものに、そしてリア・アディショナルを交換したのですが、どれが一番乗り心地に効いたのか?
リア・スペコンにしたのは、明らかに一番効いてます。でもそれだけでは満足できなかった。フロント・アディショナル交換時は、これまたかなり挙動が変わって、気持ちがよくなった。より一層重厚感がでました。リア・アディショナル交換は、スペコンの気持ちよさを増幅させてくれました。うーん、どれひとつ欠けてもこの気持ちよさは実現できなかっただろうなぁ・・・、って思います。

さて、スフェアを純正球以外にして忘れてならないのは、これは設計者が意図したパラメータを無視しているということ。ハイドラクティブ2の特性や車の特性に応じて、設計者が最適だと意図したスフェアの圧、容量、オリフィス径などではないわけですから、緊急回避性能などが設計どおりにはなっていないということだと思います。

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