あばん・ぎゃるど  
シトロエン日記 2002年7-8月
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2002.7.9 XMミニオフ with Rakuさん in 鈴鹿青少年の森公園

三重のRakuさんが93XM-Xを購入され車を見て欲しいというメールを頂きましたので、ミニオフを開きました。場所は鈴鹿青少年の森公園。17:30くらいから2時間近く。
RakuさんのXMはネットオークションでかなり安価で入手されたようですが、状態がとてもいいものでした。前オーナーがかなりの情報通だったようで、よく勉強され、的を射たメンテナンスを施されていました。
まず左の図のようにフロントフェンダーの左右アースポイントは換装済み。
ATクーラーホースは対策済み。
その他、エンジンマウントアッパーも交換済み、エアコンコンプレッサー、レシーバーも交換済み。ハイテンションコード、バッテリー端子も交換済み。「ABS OUT OF USE」対策として、バッテリー下のコネクタの水濡れ対策済み(コネクタ周辺を防水)
外装ではこのように三冠王のようにブレークのアルミ装着。多くのXMで見られるサイドランプ(ヘッドライト横)は左右とも新品状態。シート革も綺麗。
とても綺麗です。これで、あの値段??って感じです。今すぐ売って欲しいくらいです。

乗り心地は・・・リアスフェアをスペコンにしてあるだけあって、フワンフワンです。走り出してからすぐにリアがユラユラというか、かなりの浮遊感を伴い、ちょっとお尻がこそばゆくなりました。フラット感にはかけますが、これはこれでいいものですね。信号待ちで止まっていたときに、リアが突然ぐわわぁんと下がってまた上がったのには、XMオーナーの私でもちょっと驚きました。それくらい大きく下がって戻ったのです。これはリアがスペコンのせいなのでしょうか?
ステアリングもきちんと重くなってました。なんだか、しばらくはこわれそうにないくらいほぼ完璧な状態のように見えました。いいですねー、こういうXMを安く購入して、しばらく乗るってのは。うらやましいです。


2002.7.27 XM、冷却ダクト一部崩壊する

翌日の遠出(といっても実は県内の賢島方面)のために、XMの点検をしていました。毎年行っているホテルに今年も行くことになったのです。このホテルは以前は会員制ホテルでホテルのパーキングには高級車が止まっていることが多いのです。何年か前、まだシトロエンZXに乗っていた頃、ここにXMが止まっていました。べたぁーっと車高を下げて佇むその姿に少なからずショックを受けたことを覚えています。そしてシトロエンファミリーに出会えたという印として、ささやかながらその横にZXを駐車させました。
そんな思いがあっていつかはXMでそのホテルに行きたいと考えていて、今年ついに実行しようとたくらんでいたのです。しかーし!家族の大反対にあったのです。何しろ、うちの家族はXMの初の遠出でエアコンコンプレッサーが壊れて、エンジンがかからなくなるっていう、恐怖の事態に遭遇したことをしつこく覚えているわけです。3年も前なのに(^_^;)

前置き、かーなり長かったですね。すみません。これには訳があって、続く7/28の日記に関係してくるものですから。で、本題です。そーいう訳で、家族の大反対を押し切って、単にホテルのパーキングにべたぁーっとXMを佇ませたいという極めて個人的で俗物的な欲求を満たそうってんですから、かなり念入りにXMの点検をしたわけです。
タイヤの空気圧、冷却水の量、LHMレベル、バッテリ液の量などを点検しているときに、バッテリーの下を見ると、ダクトが来ていて、それが外れかかっているのが見えました。それを直そうとすると・・・ばきっ・・・ぼろろ・・・ずがっ・・・っという音と共にダクトが粉になって崩壊したのでした(-_-;)。しばらく付近に粉が舞うほどでしかも強烈にその粉が鼻を突きます。
崩壊したダクトはバンパー下部の冷却ファン付近から来ています。バッテリーを冷やすのが目的なのでしょうね。写真のようにバッテリーホルダーの下部に穴が空いていてそこに直結されていましたから。熱による電圧低下を防ぐのが目的なんでしょうか・・・。それほど効果があるのかどうかわかりませんが・・・。ですがわざわざそこに通していたってことですから、意味があるのだと思います。時間がないので、この日は写真
矢印のように途中で切れた状態のまま出発です。

2002.7.28-31 XM、駐車中エンジンかからず、走行中エンジン停止

さーて、旅行当日です。前日念入りに洗車したこともあってとても気分が高揚しています。バンパーやサイドモールもきっちりと磨いて黒光り。なかなかかっこいいです。Rakuさんとのオフ会もこれくらいの綺麗さで行きたかったと少し残念です。伊勢自動車道を快調に飛ばし、お伊勢さんでお参りもしてもうバッチリです!

伊勢自動車道をを終点の伊勢で降りて、伊勢トンネルを抜けて、下りのきついカーブが続く道を降り、時間があるのでちょいと展望台へでも行こうと後輩のきつい対抗できないほどの細い道を登っている最中に・・・ん?・・・なんかアクセルレスポンスが悪いぞ・・・って感じで始まったのです。アクセルを踏んでも燃料がそれに見合うだけ供給されないって感じで、微妙なアクセルワークができないような瞬間があったのです。
やっぱいばなぁー・・・そう思いながら山頂の展望台が見えたっていうときに、ずぼぼぼぼぼ・・・エンストです。丁度前からタクシーが来てきつい登りで対抗できないほどの道なのでアクセルを完全に戻したときでした。ブレーキを踏んで慌てて、Pレンジに入れて再スタート。エンジンはかかりますが、アクセル踏むとまた・・・ずぼぼぼぼ・・・・。タクシーは何事かってかんじで、横によけてくれます。再度スタートを試み、アクセル踏んでもほとんど反応しないような感じで10km/h以下で登り切りました。このとき水温が平常なら90度以下なのに100度近くに達していましたので、温度かと思い、エンジンをかけたままボンネットを開けました。
しばらくして、エンジンを切り、展望台で15分ほど楽しんだ後(実は展望どころではなかったのですが)、エンジンをかける難なくかかります。その後、ホテルに着きましたが調子は良かったのです。まぁ、暑かったからなぁ・・・ということにして、その日を終えました。

翌朝、家族をロビーに待たせてパーキングに車を取りに行き、エンジンをかけると・・・クンクンクンクン・・・クンクンクンクン・・・・クンクンクンクンクンクンクンクンクン・・・・・・・あ、あかん・・・かからん・・・や・・・やっばい・・・・これはやばいですよ・・・。こうなったら、キーひねってもあきまへん。端子磨くしかないです。時々出るやつです。今回は、ものすごく手早く磨きました。なにしろロビーで待たしてるんっす。
磨いたのは写真(上)で左から、なんだかわからないセンサーのコネクター、イグニションコイルのコネクタ、イグナイターのコネクタ。写真(下)で、赤矢印のISCヴァルブのコネクタ、です。この4つを磨き、または抜き差しして、再スタートすると、ちゃんとかかりました \(^_^)/
「少し遅かったわねー(-。-。)」といぶかる妻に「いや、別に」と言い、素知らぬ顔で切り抜ける。

さて、最終日、60km/h弱ほどの速度で伊勢トンネルに向けて一般道を走行していました。前に軽が走っていて、水温上昇が気になっていました。初日に発生した水温約100度近くに達していましたので(このときは水温が原因かと思っていました)、途中登坂車線にて一気に抜き去りました。スピードを上げるとすぐに水温が下がりはじめ90度強になります。そのまま快調に登っていき、山道の最終ステージともいえる伊勢トンネルに入る直前にそれは起きました。
また初日のようなアクセルレスポンスが悪くなったのです。トンネルの入り口付近に待避所がありましたのでそこに入るべきでした。ですが、伊勢トンネルはそれほど長くはないので、思い切って入ったのです。そこには、先ほど景気良く抜き去った軽に先を越されるのは、恥ずかしいという思いもあったはずです(^_^;)

入ってすぐ、アクセルの反応が極端に鈍くなりました。エンストしそうです。どんどん失速し時速20km/h以下になりました。エンストしそうになるとアクセルを完全にオフにすると、なんとかエンストを免れ、オンにするとほとんど燃料が供給されないが少しはされる瞬間があるという感じです。そのまま強引にアクセルを踏み続けると(どれだけ踏んでも反応は変わらないのですが)、ぶぅーんっと約1〜2秒だけ燃料が供給され、もっと踏むとエンストしそうになり、アクセルを戻す・・・というくり返しでした。
伊勢トンネルはトンネル内で対抗する片道1車線の相当に古いトンネルですが、伊勢と鳥羽方面を結ぶ重要な交通の要所で通行量はかなりあります。そんな狭いトンネルの中でハザードをたきながら、アクセルと格闘しなんとか抜けることができました。トンネルを抜けるとすぐ待避所があり、そこで一旦エンジンを切り、1分ほど休ませて再スタート。家族の車内での恐怖の叫び、非難を再現できないのが残念です(^_^;)。

少しでもご機嫌を取ろうと赤福五十鈴川店にて、夏の名物赤福氷を食べました。これ、みなさん知ってます?伊勢に来たら是非、是非、食べてみてください。ようは抹茶氷に赤福が2個埋まっているだけのものなのですが、氷のきめ細かさ、抹茶のほろ苦さと「すい」の甘さ、それにくわえて赤福のこしあんとあの柔らかな餅。冷たくてもあまり堅くならないんです。あれはうまいでっせー、旦那。食わなあきまへん。いやー、あれ以上のかき氷は食べたことないですよ。でもって400円の価値はありますよ。でもってバイトの店員さんがよく教育されていて、実に気持ちのいい応対をしてくれます、全員。夏季限定。

珍しく余談に走りました。すみません。続けます。で、津インターを降りて中勢バイパスを走るとまたまた前にでかいトラックが・・・60km/hです。これだとだめです。きっとまた発生する・・・と思っていたら発生しました。伊勢トンネルと同じ失速状態。路肩に止めて、休ませます。なんとか、家の近くに来たら今度は右折交差点での信号待ち。なんとなく失速しそうな雰囲気です。青になった途端、アクセルを踏み込みたいところです。が、前にはカブのおじいさんが、おります。青になりました。おじいさん、エンスト・・・(^_^;)・・・・。なんでぇー?もたもたしてるがおじいさん再スタート。よし!と思いきや・・・今度はこっちがいきなりエンスト・・・。まいっちゃいましたぁー・・・・。

帰宅後、エンジンを止めずにエアコンオンのままアイドリングでしばらく放置しました。すると5分後くらいにアイドリングがばらつきだし、1000rpm-1200rpmの間を約2秒間隔毎にいったりきたりします。そのうちに、プスプスと言い出し、燃料噴射制御警告灯(いわゆる-Kマーク)が点灯しました。それからすぐに、エンストです。

てーことで、この日はもう原因追及の余力は残っておりませんでした。

翌々日、原因追及のために、エンジンインジェクションECUのログを読み出すことにしました。読み出したのはもちろんPさんらが開発した方法です。これ、いーですねー、ほんと気軽にログを読み出せます。こんなに簡単でいいのー?ってくらい簡単です。うれしいことに、ABS ECUと違ってインジェクションECUの場合はショート時間が結構ラフでかまわないので、失敗するってことがないですね。で、結果です。次の不具合コードが出ました。各々の詳しい情報はこちらをご覧下さい。

 

不具合
コード
診断系統 点検ヶ所、点検方法
31 O2センサー信号系統 O2センサー、およびその関連ハーネス、コネクタの断絶、短絡。吸、排気系エア漏れ。点火系、燃料系作動不良
51 O2センサーハーネス系統 O2センサー、およびその関連ハーネス、コネクタの断絶、短絡。
13 吸気温センサー信号系統 吸気温センサー、およびその関連ハーネス、コネクタの断絶、短絡。
41 フライホイールセンサー信号系統 フライホイールセンサー、およびその関連ハーネス、コネクタの断絶、短絡。

どうもO2センサーくさい気がします。そういえば、1994年くらいにシトロエンZXでよく似た経験をしました。アクセル踏んでも吹けないっていう。そのときは部品代だけで7万円ほどかかりました。その数年後不具合多発したようで、部品代が2万数千円に下がったと記憶しております。

で、O2センサーは確か排気系のところに突き刺さっていたと思ったので、本当に久しぶりにジャッキアップして裏を覗いてみました。しかし、見あたりません。WIRING DIAGRAMによるとエンジンブロックの奥あたりにあるようなのですが、エンジンルームからもコネクタらしきものが発見できませんでした。TRAINIG MANUALによると、車体裏に見えるはずのキャタコンバーターの上から突き刺さっているようなのですが、キャタコンバーター自体がどれだかよくわかりませんでした。またそのコネクタはもっと離れた位置にあるようです。またTECHNICAL BULLETINによりますと、O2センサーのコネクタとそれに関係するO2センサー・ヒーターのコネクタ(各々灰色、茶色)として写真まで載っているのですが、コピーということもあって位置がよくわかりません。ISCバルブやスロットルポジションセンサーのすぐ近くのようにも見えますが、今回は発見できず・・・。
結局発見できたのは、吸気温センサー(上の写真の青矢印)でしたので、これを清掃し、軽く磨き、接点復活剤をかけました。これを抜くにはエンジンカバーを緩める必要があります。最初は何とかカバーを外さずにやろうとして、悪戦苦闘の末、抜けたのですが、今度ははまりません。しかたなくカバーを外そうとしました。外すにはカバー前部にあるT30トルクスネジを2個は外すだけです。がカバーを外すには赤いハイテンションコードもカバーから外さないと行けないので、面倒です。で、躊躇してたわけですが、トルクスネジを外すとカバーがゆるまってクリアランスができ、コネクタはそこからはめることができました。

で、結果ですが、まだそれほど乗っていないので今のところ現象は出ていません。ですが、どうもまた出そうな気がしています。


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