ガイシャの不思議

スペアタイヤ編


 ヨーロッパ車に多いんですが、スペアタイアがトランクにはないやつがあります。

Xantiaのスペアタイヤ。タイヤを降ろすには、クリックすると表示されるネジを付属の工具で回します。 (6124 バイト) 普通、トランクを開けて、その下のシートをはがすと入ってますよね、スペアタイアが。それが、ないんです。で、どこにあるかというと、車体の裏側にあるんです。つまり外。トラックなんかがそうですよね。下についてます。

 日本人の発想だと、「そんな外についてたら、スペアタイアが汚れるじゃないの」となるわけですが、向こうの人の発想は違うんです。
 ちょっと想像してみてください。トランクに荷物がいっぱい入ってます。長い長いバカンスに行くためにたんと詰め込んでます。そこで車がパンクしたら・・・?

 まず、スペアタイアを取り出すために、しこたま積んである荷物をいったん外に出さないといけません。何しろ、スペアタイアはトランクの下にあるんですから。雨でも降っていようものなら最悪です。荷物ビタビタ。
XMのスペアタイヤ (6441 バイト) で、タイアを取り替えたら今度は、パンクしたタイアをスペアタイアの入ってた場所にいれますわね。そのタイアは、と言うと、今まで走ってたわけですから汚いです。雨でも降っていようものなら最悪です。ドロドロ。それをきれいなトランクの中に入れないといけない。でもって、外に出した荷物をまたトランクに詰め込む。てな具合になるわけです。
 それが、スペアタイアが外についてたらどうでしょう。荷物の出し入れはないわ、荷物は濡れないわ、汚いタイアをトランクに入れなくていいわで、もうゆーことなし、というわけです。

 こういう設計ができるというのは、私はやっぱり前回も書きましたが、ヨーロッパの余暇の過ごし方という文化が大きく影響してると思いますね。日本じゃ、ワゴン買ってもそんなに荷物のせる機会ないですもの、普通。だから、スペアタイアが中にある方が普段汚れなくていいわけですよね。


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