あばん・ぎゃるど
     XMの儀式

 
シトロエンXMは不思議な車です。発車するために特有の儀式があります。なんとも面倒だけれども、なくなると寂しい。そんな一連の儀式をご紹介します。

 

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イグニッションをオンにすると、ステアリング前のワーニングランプが点きます。

ハイドロ車特有のSTOP警告灯がデカイ!

oilhigh.jpg (4031 バイト) 普通の車はイグニッション・オンしたら、そのまますかさず、スタート位置にして、エンジンをかけますが、XMの場合は、オンのまま2〜3秒そのままにします。すると、この写真にあるようにエンジンオイル量メータが作動します。
このメータは針の部分とその外側にあるmax-minの部分から成り立っています。max-minの部分は照明で照らされていて、赤い帯のバーグラフメータのようになっています。しかーし!この部分は何も動きません。ただの飾りなのです。赤い帯までただの飾りなのか!?って感じで、笑わせてくれますが、このギミックがなんとも言えません。

で、オイル量を示すのは針の部分です。オンにすると数秒間だけ、量を示します。

oillow.jpg (3926 バイト) スタート位置にしてエンジンをかけると、数秒後に針が下がり、量を示しません。と同時に、ギミック?の照明も消えます。ようは、ギミック部分は照明がついているときだけ、針を見てくださいよ、という意味なんでしょう。エンジンをかけて数秒で針が下がる仕様というのは、オイル量測定はエンジンをかける直前がいいという理屈と同じでしょう。

でもって変なのは、普通の車のようにオンにしてすぐスタート位置にしてエンジンをかけると、この針は一瞬ピクンと動くか全く動かず、オイル量を見ることはできません。それでもギミックのライトは通常と同じようについているところがまた笑わせてくれます。

warn2.jpg (5803 バイト) エンジンがかかると、ワーニングはこの二つになります。左の((P))はパーキングブレーキ警告灯で、普通の車にもあるものですね。XMに特有なのはその右の((!))警告灯です。これはストップランプテストをしないと、消えません。

 

ストップランプテストとは、これこそXM特有の儀式といえるもので、ようはストップランプ(ブレーキランプ)が切れてるかどうかテストするのです。ドライバーにとって、テスト方法は簡単で、ブレーキを踏むだけです。するとXMがブレーキランプの導通をチェックしてくれます。

エンジンをスタートさせるとステアリングの左にある液晶ディスプレーに写真のように「STOP LAMP TEST」と表示されます。ただしこの儀式は、初期型XMだけで、後期型XM(通称Xm;95年式以降)ではなくなっています。

数秒後に、このように「APPLY BRAKES TO TEST」と表示が変わります。ストップランプテストを終えるまで、この写真と上の写真のメッセージが交互に表示されます。
この間に、XMはゆっくりと車高を上げていきます。シューカチ、シューカチ・・・とプレッシャーレギュレータがメインアキュムレータに圧を送る音が聞こえます。車体はまずリアがすぅーっと上がり、その後フロントがシューカチ音に合わせるようにグイン、グイン・・・と上がっていきます。
車体が上がりきる前にストップランプテストをするのは、XM乗りにとってスマートなことではありません。なぜなら、ブレーキを踏んでいる間、車高が上がるのが止まり(ブレーキに圧をとられるせい?)、ペダルを離した途端にギュンッと勢いよく車高が上がり同乗者を驚かせるからです。
車高が前後とも上がりきったら、ブレーキを軽く踏みます(もちろん強く踏んでもいいんですが)。すると、2秒後くらい後に((!))警告灯が消えて、液晶ディスプレーにはこのように「AUTOMATIC SUSPENSION」と表示されます。この表示は、ハイドラクティブECUを交換していると、「NORMAL SUSPENSION」と表示される場合もあるようです。

そして、この表示も数秒後には消えて、ディスプレーは暗くなります。

これで一連の儀式はお・わ・り!


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