あばん・ぎゃるど      XM北東北通信 by フジワラ >>> メンテナンス・レポート

 〜 助手席グローブボックスのダンパー抜け対策 〜

 初期型のXMを中古で購入すると、多くは助手席グローブボックスのダンパーが抜けています。そのため、本来ならレバーを操作すると、ふわぁーっと優雅に開くはずの蓋がまったく開かず、手で開けないといけないんです。
 このダンパーを部品で注文すると、9000円もします。マツダ部品番号:ZZVH-64-038(左ハンドル用)、ZZVL-64-038(右ハンドル用)。

 そこでバネを使って修理することにしました。ただし、完全にダンパーが逝ってしまっている場合は、ふわーっとは空いてこないようです(^_^;)

【修理概要】
 グローブボックス蓋開閉用ダンパに市販の引きバネを付加し開口をアシストします。

蓋が閉じた状態では、引きバネは引き延ばされています。

引きバネが縮むことによりダンパの伸び力をアシストし蓋がスムーズに開きます。

【組み付け】
 道具:マイナスドライバ(大、小)、ニッパー、ペンチ、きり等
 材料:引きバネ(自転車のスタンド等についているバネ)2本、\220程
     参考サイズ:4x14x80mm 普通は2本入りだと思います。
1. グローブボックスを取り外します。
 車内での加工作業は思わぬ失敗を生みますので、自宅などに持ち帰ります。
2. 引きバネの1本をニッパーで3分割します。
  その3本のうち1本を使います。もう1本(未加工のもの)の両端の引っかけ部分を多少開いておきます。
3. グローブボックスを裏返して、ダンパのグローブボックス本体側の留め具を外します。→
4. ダンパに2.で3分割した引きバネを挿入します。→

 挿入するバネの長さはダンパが完全に縮むように調整して下さい。このバネはアシスト力には関係してきません。

5. ダンパを元通りに組み込んで3.で外した留め具で固定します。
6. もう1本のバネを4. で挿入したバネに引っかけます。
7. ひっかけたバネのもう一方はグローブボックス本体に穴を開けて、そこに引っかけます。
 ダンパをいっぱいに伸ばした状態で穴の位置決めをします。
 グローブボックスランプようのスイッチ脇の壁面が丁度よいはずです。
8. 穴を開けますが、グローブボックスは硬質プラスチックなので、無理に押し開けようとすると割れてしまいます。
 キリを熱して溶かして開けるかドリルを使います。
9. 穴にバネを引っかけて完成です。
   蓋を開閉してみて動作確認して下さい。蓋が閉じた状態でバネが伸びますので、バネが無用に強いものだと本体に開けた穴が破損したりしますので注意して下さい。→
10.あとはGBOXを元通りに組み付けて作業終了です。
    照明用コネクタの接続を忘れないでね(^^)

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